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鳥さんのことやトレーニングのこと、個人的な長崎県佐世保での暮らしの

ことなどなどつづっていきます。

特集記事

翻訳記事:ペアとしての結びつきを避ける:鳥との社会的関係 by Pamela Clark

September 3, 2018

Pamela Clarkさんはアメリカ在住の獣医師であり行動コンサルタントでもあります。長年、この両方の立場から飼い鳥に向き合っていらっしゃった方です。

今回、Pamelaさんより2週間に1回発行されているニュースレターの翻訳の承諾をいただくことができました。

日本ではこういった読み物はなかなか少ないと思っているので、少しでも鳥さんとの暮らしにお役立ていただけたらと思います。

ただし、アメリカでのやり方が100%正しいと言うことではないと思っています。記事を通じて、各ご家庭での環境や生活リズムの中で、様々な性格の鳥さんたちにとって何が最適な暮らしでありどうやったら鳥さんのQOL(生活の質)をあげられるのかのご参考にしていただきながら各ご家庭で応用していただけましたら幸いです。

なお、Pamelaさんのブログ上では質問を受け付けているようです。Pamelaさんの記事に関してのご質問は、Pamelaさんご本人へのご質問をお願いいたします。

 

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「私がお約束するのは、あなたの鳥の鳥生(人生)をより良くするために最新の情報だけをお送りすることです。」

Pamela Clark

 

 

『ペアの結びつきを避ける:鳥との社会的関係』 2018.4.10

多くの問題行動の中心に、社会的関係が間違った方向に向いてしまったことによるものがあります。なぜでしょうか。理由は、私たちの最善の意図にもかかわらず、私たちは多くの場合、鳥たちが社会的に本当に必要とするものを誤解しているからです。

 

私たちは、他のコンパニオンアニマルと一緒に生活することについて知っている全てのことを鳥にあてはめようと試みます。残念ながら、それはうまくいきません。鳥はあまりにも他の動物とは異なります。鳥は捕食者側ではなく捕食される側です。犬や猫、ウサギとは違って、鳥の大部分はまだまだ人と暮らす歴史は長くありません。鳥の社会化の必要性は、飼養で暮らすよりも野生の生活にもっと密接に関連しています。

 

野生から学ぶ

社会化という観点から鳥が私たちに真に望むことは何なのでしょうか。野生下での暮らしを観察することで重要なヒントを与えてくれます。彼らは様々なレベルで多くの異なる関係性を持っています。鳥たちは群れの絆を強固にする働きをする関連動作を楽しみます。同時に餌探しをし、同時に羽繕いをし、同時にお昼寝をします。またトリッキーでもあります。頻繁に手短な遊びを通じて交流をします。お互いの止まり木や食べ物を盗んだりします。空中で交流することもあれば、ある種は物理的に体を使った遊びで交流します。それぞれの鳥はまた、全体として群れとの関係を持っています。群れは、食べ物を探してその食べ物にアクセスし、捕食者から回避し、安全を確保するための手段としての働きをします。群れから離れて一羽になってしまうとおそらくすぐに命の危険にさらされるでしょう。鳥たちは本能的にこれらを理解しているのです。

 

野生下でのペアの結びつき

野生の鳥が身体的に密接して長い時間を費やす唯一の期間は、ペアとしての結びつきがある時だけだということに注意することが重要です。互いに寄り添い合い、適切な巣の場所を探して巣を作り、卵を温め、子孫を育てることによって、ペアの結びつきを強固にしています。

 

飼養下でのペアの結ぶつき

私はコンパニオンバードとの身体的な密接性が、鳥と人とのペアとしての結びつきとなる生理的な引き金となっているということを断言します。この確信は20年にわたる事例となる経験に基づいています。鳥の背中と翼の下を撫でながら、鳥を長時間肩の上に置いて、夜寝る前に抱きしめて、鳥と一緒に布団に入る...これらの行動のすべてが鳥に間違ったメッセージを与えます。それは性的な結びつきです。しかし、これは私たちが本当に望むものではありませんよね?

 

私たちは何を望む?

私は私自身が何を望んでいるのか分かっています。そして、私は鳥のために何をすべきかを知っています。私たちは、鳥が人にどっぷり依存することなく、大部分の時間を自分自身で食べ物を探したり、遊びを楽しんだりすることができるようにしておくべきです。私たちは一日中、肩や膝の上に座っている鳥を望むべきではありません。飼養下の鳥たちは、野生下での暮らしのように日常的に無数の活動に関わるような生活の質はそれほど与えられてはいません。

 

鳥たちは何を欲している(必要)?

野生からの学びは、群れが提供する安全と安心感が必要であることを示しています。では、人との暮らしに置き換えるとどういう意味になるのでしょうか。私はみなさんの意思を壊すことはしたくありませんが、鳥部屋に関しては真にいい考えとは言えないと思っています。鳥部屋は私たちにとっては便利かもしれませんが、鳥たちが社会的ニーズを満たすことは不可能になり、鳥にとってはストレスの源になりかねません。鳥ははっきりとした性格と明確なテリトリー意識を持っています。大型の鳥にとって、他の鳥や特に異なる鳥種と近い距離で暮らすことはストレスに感じる場合もあるでしょう。典型的な鳥部屋で実現させるのは難しいかも知れませんが、最低でも約5フィート(約1.5m)の間隔がケージとケージの間にあると最も快適になると考えます。

異なる鳥種は、他の鳥種とその場にいることを楽しむことができますが、通常はそれらと密接な群れを形成することはありません。代わりに、ほとんどの鳥は家の中にいる人間を自分の主要な群れとみなします。つまり、関連動作を楽しみたいと鳥が思うのは人間と、ということになります。したがって、あなたの鳥の健康的な社会生活を促進するためにできる最善のことは、家の居間にケージを配置することです。(プレイスタンドでは十分とは言えません、ごめんなさい…)

 

関連動作

鳥への関連動作の重要性を過小評価すべきではありません。鳥は私たちとの一対一の時間が必要だと想像するかもしれませんが、それはまったく当てはまりません!鳥たちは私たちとの多くの時間は必要としていません。鳥と接する時間が足りていないかもしれないと思っているすべての人に良いニュースかもしれません。鳥たちは社会的に私たちが食べている時に食べて、私たちが身支度などしている間に羽繕いをして、私たちがお昼寝をしている時に鳥たちも居眠りをすることで満足するでしょう。このような個別の要求を満たすために、鳥を敢えて私たちと密接にかかわりをもたせなければならないということはないのです。簡単なことだと思いませんか。

 

手短で、遊びながらできる相互交流

手短で遊び心のある相互交流の必要性はどうでしょうか?これも満足させるのは簡単です。居間にケージを置くことで、自然に一日を通じて鳥たちと交流するようになります。鳥と人はほとんど時間をかけずに小さな群れを築き上げる方法を持っています。

たとえば、私のヨウムのMarkoは、私の手から逆さまにぶら下がるのが大好きです。彼女がそれを始めました。今では、Markoをステップアップさせた時に合図を出すと手にぶら下がるようになりました。そして、手の上で元の位置に戻ると彼女はご褒美をもらって止まり木に戻っていきます。その他の例として鳥とダンスをするのもいいでしょう。紙をボール状にして数分間これをポンと投げる遊びはいかがですか。他に何か思いつきますか。あなたの鳥は何をするのが好きですか。それを60秒間の遊びとしてゲームにできませんか。

 

群れについて行く

鳥はまた群れについて行く必要があります。つまり、私たちが部屋を変えると、鳥も私たちについて行くために部屋を変えたいということです。飛ぶことができる鳥ならこれを自分でやるでしょう。翼をクリップしている鳥の場合は、あなたが運んであげる必要があるでしょう。すべての部屋に止まり木を置くことを考えてみてください。このようにして、長時間別の部屋に行く時に鳥も連れて行って、あなたが用事を済ませている間に鳥を止まり木にとまらせておきます。

 

その他の社会的ニーズ

これらのとても明確な社会的ニーズに加えて、鳥は適切な生活の質のために毎日最低3〜4時間の放鳥が必要です。これ以上の時間でもいいでしょう。この放鳥時間は、朝と夕の2つの時間帯に分けます。ケージから出してもらえるのが一日に一度というのは鳥にとっては厳しいかもしれません。この場合、しばしば問題行動の原因になる場合があります。ケージの外で過ごすと言うことは、鳥に選択肢を与え、場所を変えて、前述したような大切な社会的なアクティビティーを可能にすることができます。

 

私の飼っている鳥たち

過去15年の間、獣医師として従事する一方で週末は行動コンサルタントとしてのキャリアを積んできました。これらの活動を行いながら、周りの人はよくどうやったら8羽の鳥たちのお世話ができるのかと尋ねます。このブログに書かれている事柄を実践しているので、私の鳥たちの社会的ニーズを満たすことは容易いと考えています。私の鳥たちはハッピーで、多くを求めず、私に依存することなく自分たちで忙しく過ごしています。

 

すでにペアとして認識されているなら

すでに鳥にペアとして認識されているならどうしたらいいでしょうか。ペアとして見られているかどうか、どのように判断できるのでしょうか。

・鳥があなた以外の人を嫌っている。

・鳥があなたのパートナーが近づいてきたら咬もうとする。(あるいは同じ状況であなたを咬む)

・鳥があなたにとまっている時にお尻をスリスリしてくる。

・肩から鳥をなかなかおろせない。

・頻繁に鳥があなたの髪やまつげ、ひげを羽繕いする。

あなたが鳥とペアになることは望ましくないということに気付いていることは分かります。そのような絆は、攻撃的な行動や雄叫びを助長し、羽毛の破壊行動をもたらします。メスであれば、慢性的な産卵から卵塞症となる危険性もあります。命を危険にさらされるだけでなく、治療に天文学的な請求を被ることにもなります。

 

ペアとしての結びつきを展開する

ペアとしての結びつきは、時間をかけて一貫した取り組みにより、より適切な関係に展開させることができます。最初に、最近あなたの肩やひざ、胸にどのくらいの時間止まっているかを把握します。少しずつ、週単位でこの時間を減らしていきます。同時に即座に鳥の頭以外を触ることを止めます。ベッドに近づけないようにします。ギュッと抱きしめることをやめてください。(これをやめるのは耐え難いでしょう。猫や犬ならギュッと抱きしめてもいいのですが)

身体的な接触をトレーニングを始めることに置き換えます。野生で暮らす鳥たちは絶えず問題を解決してきました。鳥たちの物理的環境がこれを必要とするのです。飼養下ではほとんどの鳥たちは退屈でしょう。日常生活にトレーニングを取り入れることで、いくつかの非常に重要なことを達成することができます。

 

鳥のトレーニング

新しい行動を学ぶことは、あなたが想像することのできないくらい、鳥の経験を豊かにします。新しい行動を学ぶことで重要なエンリッチメントを形成します。新しい行動を学ぶことは精神的に鳥を疲れさせるので、鳥にとって雄叫びをあげて人の鼓膜を脅かす必要がなくなります。

しかし、最も重要なのは、あなたの鳥を訓練することは、時間をかけてそのペアとしての結びつきを他の方向へ展開させるために役立つでしょう。あなたの役割を先生/トレーナーに置き換えることによって、鳥はあなたのことを恋人と思うよりも、何か楽しいことを教えてくれる人という風に見てくれるようになるでしょう。トレーニングにたくさんの時間をかける必要はありません。1日に5分間のセッションを1回、あるいは2回で十分です。トレーニングを毎日やる必要はありません。鳥はあなたがトレーニングを中断したところから簡単にやりこなしてくれるでしょう。

 

何をトレーニングする?

手始めに、ターゲットのような簡単な行動を教える方がベストでしょう。ターゲットをご存じない?ここに素晴らしいビデオがあります。行動コンサルタントのStephanie Edlundが作ったビデオです。

 

まとめ

鳥たちは社会的満足のために次のものが必要です。

・ケージの置き場所が居間にあること。

・関連行動で落ち着く生き物であること。

・手短で、楽しいあなたとの社会的交流が必要であるということ。

・毎日、3~4時間の放鳥時間が必要であるということ。

・あなたが教師となってトレーニングを一緒にするということ。

 

 

ハッピートレーニング!ハッピー社会化!あなたに全ての愛を送ります!

 

Pam

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