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鳥さんのことやトレーニングのこと、個人的な長崎県佐世保での暮らしの

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特集記事

鳥さんに学ぶ:トレーニングのポイント1【ボディランゲージ】

March 14, 2020

昨年からオンライン上で鳥さん個別相談を受けてまいりましたが、最初の頃は、対面ではないことにもどかしさを感じていましたが、最近ではようやくコツが掴めてきたような気がします。それでも、まだまだほんの少しですが…。

オンライン上でのご相談について、飼い主さんの理解力と行動力にずいぶんと助けられている部分が大きく、メリットやデメリットはいろいろありますが、これからも積極的にオンライン上でのご相談を受けていけるように工夫していけたらいいなと思っています。

オンラインのメリットは、鳥さんも飼い主さんも移動する必要がなく、いつもの環境の中でご提案などができる点だと思います。デメリットに関しては、私が実際に動いて見せてあげることができないので、言葉や画面上での身振り手振りのみになってしまう点です。

最近ではコロナウイルスの影響で、関東や関西での鳥さん個別相談の開催見通しがなかなか立てられない状況ではありますが、嘆いてばかりいてもしょうがないので、今は自分にできることを粛々とやっていけたらいいなと思っています。

今回のブログの内容は、たくさんあるトレーニングのポイントの中の1つをご紹介して、ご家庭でのトレーニングにお役立ていただけたらと思っています。

 

応用行動分析学に基づくトレーニングは、基本的に「誰にでもできる」方法だと言われています。私が使っているポジティブレインフォースメント(正の強化)トレーニングは、「望ましい行動を強化していく」方法で、「褒めて伸ばす」という極めて単純明快なものです。そうは言っても、トレーニングがなかなかうまくいかないという飼い主さんも少なくなく、この場合、以下のようなトレーニングの見直しが必要となります。

 

【トレーニングの見直しポイント】

1.ご褒美について:本当に鳥さんにとってNo.1の食べ物か、ご褒美として渡すサイズ、タイミング etc。

2.タイミングについて:ご褒美をあげる時のタイミング、タイムアウトを取る時のタイミング etc。

3.トレーニングを行う場所について:トレーニングに集中できる環境か、緊張し過ぎてもダメ、リラックスし過ぎてもだめ etc。

4.トレーニングセッションの切り上げ方について:鳥さんが飽きる前に切り上げる etc。

5.ボディランゲージの読み取り方について:鳥さんからのメッセージをきちんと理解できているか。

6.タイムアウトの取り方について:タイムアウトの取り方は適切か。

7.飼い主さんの動きについて:人の動きが鳥さんに混乱を与えていないか、鳥さんへの指示が明確か etc。

簡単にではありますが、トレーニングがうまくいかない場合、鳥さんに適切に伝わっているかどうかについて、以上のポイントを見直していきます。飼い主さんとしては、「ちゃんとやっている」と思っていても、例えば、鳥さんの問題行動(しつこいようですが、鳥さんとしては問題だとは思っていません)がなかなか改善に至らない場合は、残念ながら、そのやり方は鳥さんに適切に伝わっていないということになると判断できます。

 

今回は、オンライン上での個別相談を受けてくれたネズミガシラハネナガインコさんの事例を元に、「ボディランゲージの読み取り方」について、トレーニングのポイントをご紹介させていただきます。

 

オンライン上での個別相談は、2回1セットでお受けすることにしています。なぜなら、対面式とは異なり、トレーナー側から伝えられることと、飼い主さん側から伝えてもらうことに制限があるため、必ず2回はご相談を受けていただくことで、より対面式の時の状況に近づけられたらと考えているからです。

ネズミガシラハネナガインコさんは、咬みつき改善を目標に個別相談をご利用してくださいました。1回目のご相談(2009年9月)後、改善が見られたものの、年末年始を挟んだ頃にまた咬むようになってきたのでどうしたらいいかということで、2回目(2020年2月)のご相談となりました。2回目のご相談に至るまで、細かい経緯もありますが、今回は、2回目のご相談時に見直しのポイントとなった「ボディランゲージの読み取り方」に焦点を当ててご紹介したいと思います。

 

ご褒美トレーニングなので、望ましい行動の時はご褒美、望ましくない行動の時はご褒美なし+ノーリアクションというのが基本的なルールとなります。

つまり、、、

●咬まない時 → ご褒美+声掛け etc。

●咬む・攻撃的な行動 → ご褒美なし+ノーリアクション。

というのが、基本的なルールです。(咬んだ時のノーリアクションは、「痛いっ!」と言っても特に問題ありません。出ちゃうものは仕方ありません。)

2回目のご相談時に、飼い主さんが鳥さんにステップアップをしてもらうために、手を差し出した時に、鳥さんの方は(鳥さんの)顔を(飼い主さんの)手からそらして、ボディランゲージで「イヤ」の気持ちを伝えてくれていました。ところが、飼い主さんの方は続けてさらに手を鳥さんの方にグイッと近づけてステップアップを促していました。そこで、鳥さんは咬みつこうとしたのです。この時は、飼い主さんは鳥さんに咬まれる前に手を引いてくれたので咬まれることはなかったのですが、このやり取りを通じて、鳥さんのタイプと今後の方向性が見えてきました。

鳥さんのタイプとして、咬みつくまでに「イヤ」の意思表示として、ボディランゲージを何度まで示してくれるかと言うと、

A:1回まで

B:2回以上(上限は様々)

に分かれるのがほとんどのパターン(0回の鳥さんもいます)かと思いますが、今回の鳥さんの場合はAパターンで、「イヤだって言ってるでしょ!」のボディランゲージを1回で受け止めてあげないと、2回目に手を出したらガブッとなることが判りました。

なので、飼い主さんの行動を見直すポイントとしては、1回おうかがいを立ててみて、それでステップアップしてこなければ、一旦手を引いて、5秒~10秒時間を空けてもう一度おうかがいを立ててみることを提案しました。

人:ステップアップする?と手を差し出す → 鳥さん:顔をそらす「今はイヤ」の意思表示 → 人:一旦手を引く → 人:5秒~10秒時間を置く → 人:(もう一度)ステップアップいかが?と手を差し出す → 鳥さん:ステップアップ(*ここでまたイヤの意思表示をしたら、また手を引いてさらに時間をあける)

こうすることで、咬んで自分の意思を伝えなくても、顔をそらすことで飼い主さんに自分(=鳥さん)の意思が伝わることが鳥さん側で理解できれば、咬んでどうこうしようということも徐々に減っていきます。

 

Bパターンの鳥さんの場合、「イヤ」のボディランゲージをしたら連続で手を出しても、すぐにガブッとくることはありませんが、しつこく手を出していると最終的に咬んでくることになる可能性もあります。この場合は、2~3回試してみてもステップアップしてこなければ、一旦手を引いて時間をあけることをお勧めします。

 

鳥さんは、気持ちの移り変わりが早い、言い換えれば集中力が人が思っているより持続しないことから、これをうまく利用して、数秒でも一旦飼い主さん側の行動を止めたり、あるいはアプローチの方向を変えたりすることで、「こうやったら自分の意思が伝わった」と満足(かどうかはわかりませんが)してくれるようです。なので、「こうやったら」の部分に「咬んだら」が入る、つまり「咬んだら自分の意思が伝わった」と学習しないためにも、鳥さんのボディランゲージをうまく読み解くことが大切だと考えています。

 

まだまだ書きたいことはありますが、今回はこの辺で。

今年は、ご家庭の鳥さんのトレーニングにお役立ていただけるように、いろいろな事例をできる限りご紹介していけたらと思っています。たくさんの事例を知っていただくことで、ご自身の鳥さんのパターンに合うトレーニング法に応用できたらいいなと思っています。

 

ちなみに、このネズミガシラハネナガインコさん、ご相談時に、どんな風に怒って咬みつくのかと思っていたのですが、ご相談の時は飼い主さんも驚くほど咬まず、、、時間帯的に、夜の方が咬んでくるかもとのことだったので、もし今後も咬みつき改善に至らない場合は、次は夜の時間帯にご相談を設定しましょうということに。こういうことができるのも、オンラインのメリットですね。その後、飼い主さんからは「ヘルプ!」のご連絡がないので、いい方向に向かっていることを願っております。

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