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鳥さんのことやトレーニングのこと、個人的な長崎県佐世保での暮らしの

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特集記事

鳥さんに学ぶ:トレーニングのポイント2【トレーニングが難しい時期】

March 22, 2020

望ましい行動とその直後に起こる結果を関連付けていく(ポジティブレインフォースメント:正の強化)、いわゆる褒めて伸ばすトレーニングは、いたってシンプルな原理ですが、なかなかうまくいかない!という場合は、いくつかの見直しポイントがあるということを前回ご紹介させていただきました。

今回も、その見直しポイントについて、事例を元にご紹介させていただきたいと思います。トレーニングを成功させるためのいくつかのコツを知っていただくことで、ご家庭の鳥さんに応用していただけましたら嬉しいです。

 

今回は、モモイロインコさんの咬みつき改善に関して、鳥さん個別相談をご利用くださった内容を元にご紹介いたします。

 

これまでの流れを簡単にお伝えしますと、初回のご相談は2019年12月。この時点で8か月のモモイロインコさん。おしゃべりがとっても上手な鳥さんです。

ご主人さまが大好きで、肩にのって甘えたいけれど、耳や首筋を咬んでしまうのをどうにかできないものかというご相談内容でした。飼育書に書いてあったとおり、咬まれたら別室に移動するということも試されたとのことですが、「咬んでしまった→どこかに行っちゃう→さらに興奮して咬む」という風に関連付けがされてしまい、改善がみられなかったことから、ご相談を希望されました。

初回のご相談時には、ご褒美のタイミングやタイムアウトについて、実際にモモイロインコさん相手に動いていただき、お伝えさせていただきました。これに加え、嫌悪刺激についてもお伝えしましたが、鳥さんを怖がらせることに焦点をあてるのではなく、望ましい行動(咬まない、攻撃的ではない時の行動)の時に褒めることに焦点をあてることをお願いして、トレーニングを実践していただきました。

 

初回のご相談から約1週間後のご報告では、ご主人さまの耳や首を咬むことはなくなったとのご報告を受け、ご主人さまも安心して鳥さんと接することができるようになったご様子でした。しかし、年が明けて1月に、咬みつき行動がひどくなったとのご連絡が入りました。飼い主さんに事前にお伝えしておいた、消去バーストでもなさそうとのこと。すぐにでもご相談をセッティングしたかったのですが、私が手術を予定していたため日程調整ができず、少々お待ちいただいた上で、3月になってようやく2回目のご相談を開くことができました。

 

今回のこのブログでは、トレーニングの内容自体というよりも、トレーニングがうまくいかない時の見直しポイントをご紹介させていただきたいので、、トレーニング内容は割愛させていただきますが、こちらのモモイロインコさん、結果的に、2回目のご相談の時点では、飼い主さんの努力の成果もあり、鳥さんのイライラ期をうまく乗り切ってくださったタイミングとなりました。

鳥さんのトレーニングがなかなかうまくいかない時期というものがあります。今回のモモイロインコさんの場合は、1才前後でやってくる独立独歩の時期がこの1月頃だったということが大きかったのではないかと考えています。飼養本では、この時期を「反抗期」という風に書かれているものもありますが、反抗しているというよりも、ようやく自我が芽生え始めて、これまでは無条件に飼い主さん側の要求を受け入れていた状態だったのが、「今はイヤ!」「今すぐお願いしたい!」という主張をし始める時期で、独立独歩の時期だと考えています。人側にもタイミングがあるように、鳥さん側にも都合というものがあるようで、人側が今なら遊べるよというタイミングが必ずしも、鳥さんと合致するかと言われるとそうではない時もあるのではないかなと思っています。

今回のモモイロインコさんは、自分でもどう振る舞ったら自分の意思が伝わるのか!?、どうして飼い主さんが言うことを聞いてくれないのか!?、イライラが募った挙句、咬んで意思を伝えてみよう!とあの手この手の手段を使っていたという感じで、この時期は、まさに1才を迎えた時期と重なった時期であり、トレーニングがすんなりといきにくい状況となっていたと思われます。

 

これまでの経験上、トレーニングがうまくいかない、、、という時期は、他にもあります。

●気圧の変化に敏感な鳥さんで、台風が多い時期のトレーニング。

●発情や換羽の時期も、イライラしがちな鳥さんはトレーニングが難しくなるようです。

これらの時期は、「うちの鳥、、、このままずっと咬みつき屋さんのままに、、、」と飼い主さんとしてはお先真っ暗な心境に陥りがちのようですが、適切な方法でトレーニングを行っていれば、乗り越えられますよ!という励ましで、みなさん、頑張って乗り切ってくださり、トレーニングの成果もきちんと現れています。

 

トリックなどの芸を鳥さんに教える場合は、放鳥タイムの時間はずっとやっていなければならないということはありませんが、咬みつき改善や呼び鳴き改善などの場合は、トレーニングを開始した最初の期間、鳥さんが関連付けを学習してくれるまでは、放鳥タイムはもちろん、ケージの中にいる時もずっとトレーニングを行う必要がある場合もあります。これを1段階とします。一旦、鳥さんが「こうすればいいもの(=ご褒美)が現れる!」と閃いてくれれば、その後のトレーニングは楽になっていきます。上述の難しい時期のトレーニングは、この1段階の時期が通常よりも時間がかかるという感じになります。通常であれば、適切なトレーニングを開始してから約1週間で行動に変化が観られて、少しずつ行動が定着していくのに約1か月かかるのがほとんどのようです(様々なケースはありますが)。トレーニングが難しい時期は、もっと時間がかかってしまうことになります。トレーニングを難しくしているのは、飼い主さんのやり方に見直しが必要なのか、あるいは、他にも原因があるのか、これらに気付くことで、「トレーニングをやっても改善できないなら、このままやり続けてもムダなのでは、、、」という気持ちを拭い去れると思っています。

 

●1才頃の独立独歩の時期

●気圧の変化が多い時期(気圧の変化に左右される鳥さん場合)

●発情や換羽の時期(これらの時期にイライラしてしまう鳥さん)

これらのトレーニングがうまくいきにくい時期の他に、トレーニングがうまくいかないのは、鳥さんを取り巻く環境自体に問題があって、この環境を見直す必要がある場合もありますので、これについては、また別の記事にてご紹介をさせていただきたいと思います。

 

1才頃の独立独歩の時期は、これ以降の鳥さんとの関係性を左右する大事な時期と言っても過言ではないと思っています。それは、大型・中型・小型の鳥さんに限らずです。よくあるケースが、この時期に、鳥さん側が「今はイヤ!」というボディランゲージを使って精一杯意思表示をしているにもかかわらず、カキカキを無理矢理してしまうと、手がキライ!飼い主さんキライ!になってしまった鳥さんも少なくありません。飼い主さんとしては、今までカキカキやらせてくれたでしょ?いいでしょ?という気持ちからだったとしても、結果的に無理矢理カキカキしてしまったという構図になってしまうということになります。実は、このパターンはオカメインコさんに多く、オカメインコさんがあのお顔で怒っても、飼い主さんにはなかなか伝わらず、関係性がこじれてしまったというご相談を数多く受けてまいりました…。

1才前後の時期は、「反抗してるな!」と思うのではなく、鳥さんの心の成長を受け止めながら、うまく関係性を築いていただけたらいいなと思っています。

 

今回の見直しのポイントは、人側の力ではコントロールできない(できにくい)というのが共通項でしょうか。ここでご紹介した内容は、トレーニングの方法は適切であることを前提としています。

今回の内容が、鳥さんとの暮らしに少しでもお役立ていただけましたら幸いです。

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