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鳥さんのことやトレーニングのこと、個人的な長崎県佐世保での暮らしの

ことなどなどつづっていきます。

特集記事

鳥さんに学ぶ:トレーニングのポイント4【ウチのコに合わせたトレーニング】

April 25, 2020

外出が気軽にできないこの時期。だからこそ、鳥さんと一緒に過ごす時間が増えている方も多いのではないでしょうか。自宅で仕事をするようになってから、鳥さんの行動が変わったようなので個別相談をお願いしたいとのお申込みもチラホラあります。応用行動分析学の考え方としては、鳥さんの行動が変わったのは、鳥さんを取り巻く環境(飼い主さん含む)が変わったことによるものですが、鳥さんと一緒にいる時間が増えたことによって・・・

●鳥さんのある行動が、今までもまぁまぁ気にはなっていたけど、より気になるようになった。

●今までにはなかった行動が現れた。

というのがご相談の内容です。これらの行動が、望ましい方の行動なら問題ないのですが、飼い主さんにとって、望ましくない方の行動でしたら、なんとかしたいということになるのではないでしょうか。ご家庭でトレーニングに挑戦してみようという方にとって、この記事が少しでもお役立ていただけましたら嬉しいです。

 

トレーニングのポイントについて、これまでご紹介してきましたが、今回のポイント「鳥さんに合わせたトレーニング」について、ご紹介させていただきます。

鳥さん個別相談をオンライン上で行っておりますが、中には、「いろいろな講座(対面式や鳥さん参加型)に参加しているけど、実際に家でやるとしっくりこない…どうしてでしょう?」という方もいらっしゃいます。このご質問に対する答えとしては・・・

①環境(人、場所、時間、雰囲気)が違う。

②お手本の鳥さんがいた場合は、その鳥さんとおウチの鳥さんとは違う。

という点がまずは挙げられると思います。

決して、「鳥さんが頭が悪い!」、あるいは「私(=飼い主さん)がうまくできないから、、、」と絶望しないでいただきたいと思います。

 

このホームページやブログでも度々お伝えしておりますが、応用行動分析学に基づくトレーニング法は、望ましい行動とその直後に起こる結果(学習者にとって価値あるもの)とを関連付けて、望ましい行動の出現率を上げる(ポジティブレインフォースメント:正の強化)というように、いわゆる褒めて伸ばすご褒美トレーニングであり、単純明快ではありますが、これを難しくしているのは、鳥さんにも個性があり、飼い主さんにも解釈の違いがあるからだと思っています。例えば、「褒める」という言葉一つにしても、褒めなきゃと思って拍手してしまうと、鳥さん目線では拍手が「大きい音がした!怖い!」と、もう二度とやらない(望ましい行動)!となってしまったりと、人目線vs鳥目線を適切に把握できていないと逆効果に…。「ちゃんと褒めてるのに、、、なぜ??」という結果になってしまいます。(*拍手がご褒美になる鳥さんももちろんいます。)

 

また、鳥さんにとってのご褒美は、食べ物を使ってトレーニングしていただくことが多いのですが、飼い主さんが考えているNo.1のご褒美と、鳥さんが思っているNo.1のご褒美とに、時々、勘違いがあるようです。

ご褒美(食べ物や行動など)の見極め方としては、鳥さんの行動の直後に現れるご褒美 ⇒ この後の鳥さんの行動の出現率が上がったか下がったかで見極めると、鳥さん目線の「ご褒美」を見極めることができると思います。

 

講座などではうまくできたのに、自宅に帰って試してみたらうまくいかない場合は、柔軟に応用していくことで、うまくいく方向にもっていけると思います。基本原理の「褒めて伸ばす」は確固たるものですが、方法は柔軟に、鳥さんに合わせて応用していくことで、望ましい行動に近づけていけると考えています。

これまで数多くのご相談を受けてまいりましたが、例えば、「咬みつき改善」という目標であっても、一羽として、同じトレーニング段階を踏んだ鳥さんはいません。それでも、トレーニングの原理は「褒めて伸ばす」に変わりありません。

鳥さんにも得意分野とそうでない分野がありますのでこれを理解しつつ、鳥さんの行動を常に観察していただきながら、鳥さんに合ったトレーニング法を作り上げていただけたらと思います。トレーニングの先生は、常に、目の前にいる鳥さんだと思っています。たくさんのことを教えてくれる偉大な先生です!

 

最近受けたご相談の中で、オカメインコさんの呼び鳴き改善も、とても興味深かったのでご紹介させていただきます。

朝夕の日課の雄叫びは仕方がないこととしてご理解いただき、雄叫びを上げることで、オカメインコさんが望む結果(飼い主さんが近づいて来てくれる♪ケージから出してもらえる♪など)にならないよ、その代り、やさしい声(飼い主さんにとって許容範囲の鳴き声)で鳴いたら、いいことあるよというのが、まず決めていただいたルールです。

野生下で暮らす鳥さんは、群れで生活をしていることから、鳴き声でコミュニケーションをとり、時には危険であることを仲間に知らせる役目があります。通常、呼び鳴き改善の際にご提案するのが、

A:飼い主さんの姿が見えなくなったら、時々でいいので「いるよ~大丈夫だよ~」という意味合いを込めてコンタクトコール(呼び交わし)をしてほしい。声掛けでも、口笛でもOK。こうすることで、無事でいるなら安心したと思ってくれる(といいなと思っている)。

B:飼い主さんが、鳥さんの視界から姿を消す際は、一言「ちょっと待ってね」と毎回同じ言葉をかけてあげる。朝、仕事に出かける時は、朝の身支度や行ってきますの掛け声で、鳥さん的には半ばあきらめ状態になり、長くは鳴かない。これを利用して、ほんのちょっと姿を消す時に合図として、「ちょっと待っててね」をルーティンに。

以上をご提案しています。

オンライン上でのご相談の際は、「今、声掛けしてみてください。」「今度は口笛で!」「(鳥さんが許容範囲の声を出したのを見計らって)今、戻ってあげてください!」などと、実際に飼い主さんに動いていただきながら、今後のトレーニング法を探っていき、飼い主さんにご提案するようにしています。

先日、ご相談を受けてくれたオカメインコさんの時も、まずは上述のAとBを試していただいたのですが、どうやらこのオカメインコさんはAもBも「やらない」方がより効果的なのではないかということになりました。このパターンは正直、初めてのパターンで、個人的にもとても興味深かったです。(A,Bいずれか一方は効果がないパターンはよくあります。)

Aを試したところ⇒さらに鳴き方にスイッチが入ってしまう。さながら、「いやいや、いるなら姿見せなさいよ!」みたいな感じ。

Bを試したところ⇒オカメさん的には、話しかけられた(と思っている)のにどっか行っちゃった??え??どこどこ??という感じ??

そこで、「ちょっと待ってね」は告げずに、スーッとオカメさんの視界からいなくなってみてください、と試していただいたところ、「あれ?いなくなった…まっいっか。」のような感じで、「ちょっと待ってね」の掛け声をした時よりも慌ただしく鳴くこともありませんでした。

そして、コンタクトコールを使わない方が、けたたましく鳴くこともなく…。

その他、補足としては、このオカメインコさんの場合は、一旦まったりモードの時間帯に突入すると、「飼い主~飼い主~遊んで~かまって~」のような呼び鳴きはしないタイプだということもあり、このまったりモードをうまく利用していけたらいいですねという話もさせていただきました。

 

トレーニングの方法は、本当に十羽十色なんだなーと改めて教えてもらいました。

 

トレーニングがうまくいかない時は、何かしら見直しが必要だということを改めて知っていただけたらと思います。飼い主さんに求められるのは、その鳥さんに合わせたオーダーメイドのトレーニングにしていく応用力だと思います。

 

それでもなかなかご自分では、うまくいかないポイントが何なのか見つけられないという方がいらっしゃいましたら、もしよろしければ、鳥さん個別相談をご利用いただけたらと思います。

じっくりやっていくコース以外に、ちょこっとだけ聞きたいという方のために、気軽にご利用いただけるライトコースも設けてみました。

詳しい内容はコチラをご覧ください。

 

 

 

←「姿を消す時は黙っていなくなってもいいよー」のオカメインコさん。

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