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WPT翻訳記事「インコ・オウムの高所優位性:真実かウソか」の補足

World Parrot Trustの翻訳記事インコ・オウムの高所優位性:真実かウソかについて、もっと分かりやすくなるといいなと思い、ざっくりした内容ではありますが、補足させていただきたいと思います。ご参考にしていただけましたら嬉しいです。


★記事に、「鳥を肩にのせるべきかどうか」について、飼い主さんからよくある質問だと言うところからスタートしています。


この答えについて、記事内にも書かれてありますが、それに加えて、肩に乗せることで懸念される事柄としては…

➀耳や顔を咬みがち。

②顔に近いので、小型の鳥さんでも、飼い主さんの目にクチバシが当たる恐れがある。

③大型の鳥さんになればなるほど、今まで顔を咬んだことはないとしても、今後も咬まないという保障はない。

➀~③の対処法としては、

→咬まないトレーニングをする。

→物理的に肩にとまらないようにトレーニングする。でも、腕はOK!

という対処法をご提案しています。

とはいえ、鳥さんが何かに驚いた時に、鳥さん自身も自分をコントロールできない事態の場合、いくらトレーニングをしているとは言え、思わぬガブッ!がある可能性もゼロではないことから、大型の鳥さんになればなるほど、肩にのせるのはオススメしませんという風にお伝えすることがよくあります。



★「鳥さんは高い所にいると威張る!」とよく言われるのは、人の考えを鳥さんの行動に紐づけたからだという風に書かれてあります。私もその通りだと思います。鳥さんが、カーテンレールのような高い所にいる時に、ステップアップさせようとすると、イヤがる、威嚇する、怒る、という行動が、「高い所にいると威張る!」という風に描写されることが多いですが、鳥さんは決して、威張っている訳ではないということを、この記事では説明しています。


「あ~高い所にいるから威張ってるんだ~」だけだと、

威張らないようにさせないと⇒人の方がエライんだと振る舞わなきゃ!ボスは飼い主だと思わせなきゃ!

と、ちょっと違う方向に思考がいかないためにも、高い所にいるからといって決して威張っているのではないんですよということを伝えたいのかなと感じました。(著者さまに直接お聞きした訳ではありませんので、断定はできませんが…。)

なので、アルファオウムは存在しないということも書いているのかなと思います。

以前、ヨウムのアレックスで有名なペッパーバーグ博士にお会いした時に、ヨウムにアルファは存在するのかと質問したら、そんなものは存在しないとおっしゃっていました。

野生下のインコ・オウムも、高い位置に止まっているから強い!エライ!リーダー!という訳ではないということも、調査で分かっているそうです。


イヤがる、威嚇する、怒っているように見える行動は、単に人の手にステップアップしたくない意思表示であり、ステップアップしてもらうには、トレーニングを用いてステップアップしてもらえるようにすることをご提案しています。


鳥さんが、高い所に行きたがるのはよくあることですが、よほど魅力的なんだろうな~と思います。

そして、すんなり手にステップアップしてくれない理由を考えてみると、

➀単に高い所が好きだから下りたくない!

 ⇒対処法として、高い所に行ってほしくなければ、そこよりももっと魅力的な場所を作る。

②記事に書かれているように、ステップアップするとケージに戻される!あるいは、鳥さんにとってのいいことがない!

 ⇒対処法として、ステップアップしたらすぐにケージに戻すのではなく、いくつかの場所を経由してからケージへ戻す。

大きく分けて上記のような感じに分かれると思います。


➀については、掘り下げるといろいろな理由がさらに分かります。

・高い所にいると見晴らしがいいから好き!

・高い所にいると、飼い主さんが頻繁にそばに寄ってきてくれる!(←飼い主さんが鳥さんをおろそうと何度も近づいているから。)

・高い所にいると、飼い主さんがたくさん話しかけてくれる!(←飼い主さん「ほら!おりて!こっち来て!」)

・複数羽飼いの場合、比較的一羽になれる。

・上記とは逆に、みんなとまってるから自分もとまる!

という感じでしょうか。

鳥さんにとっての「魅力的」な理由は、時に、人が考えるものとは反対のものになることがあるので、鳥さん目線で考えることで、「これか!」という理由に気付けることもあります。


もっと手の届くところにとまって欲しいなと思う場合、①の理由を利用して、とまっていい場所にいる時にたくさん声掛けをしたり、頻繁に近づくことで、鳥さんにとって魅力的な場所になるのではないかなと思います。

その代わり、行ってほしくない場所に行った時は、ノーリアクション。

とはいえ、今までの行動を変えていく時は、鳥さんにも経験と実績があることから、トレーニングに取り組む最初の期間は、行ってほしくないところは、物理的に行けないような工夫が必要になります。


高さと言えば、ケージの置き場所について、低い所よりも高い所の方が落ち着く鳥さんもいます。その逆の鳥さんも、もちろんいます。

ケージの置き場所を高くするよりは、低い位置にした方が接しやすいというケースもあると思います。ケージの置き場所は、鳥さんが落ち着くことが第一優先だと思いますが、鳥さんも落ち着いていて、飼い主さんも接しやすいという位置があれば、ベストだと思います。


何かを禁止する場合は、何かを許可する必要があります。

なので、高い所にとまらないようにするからには、どこか思う存分とまれる場所を用意してあげることで、鳥さんも飼い主さんもハッピーになれるのではないかなと思います。


ざっくりした内容で、かえって混乱を招いていたら申し訳ないのですが、ご参考にしていただけましたら幸いです。


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